








カールの降誕祭 [クリスマス]
著 フェルディナント・フォン・シーラッハ
訳 酒寄進一
絵 タダジュン
ドイツでは、クリスマスに最も殺人が多い。十世紀から続く貴族トーアベルク家のクリスマスの惨劇を描いた表題作と、日本人の女子留学生に恋をしたパン職人の物語「パン屋の主人」、公明正大だった裁判官の退職後の数奇な運命を描く「ザイボルト」を収録。本屋大賞翻訳小説部門第1位『犯罪』のシーラッハによる珠玉の短編を、気鋭の版画家タダジュンの謎めいたイラストが彩る。ふたりの天才が贈るブラックなクリスマス・プレゼント。
出版社紹介文より---
ドイツの作家で弁護士であるシーラッハが描く人間の悲哀や陰鬱さ。重々しい人間模様をタダジュンさんの挿画が深みを持つクールさで演出する。海外文学に馴染みのない人も手に取って入口となりそうな一冊。
発行:2015年11月13日 初版
出版社:東京創元社
装幀:森田恭行(キガミッツ)
判型:四六判上製(193x138x13mm)
頁数:94p