『星の火まつりの記録』
著:大山美鈴
大山美鈴さんが個展で発表した絵を、新たに書き起こした文章と構成してまとめた作品集。絵本のようでもあり、まつりをめぐる解説文はファンタジー小説のようでもあり。絵の中に迷い込んで夢を見ているような不思議な奥行きのある世界です。
《本文掲載の冒頭テキストより抜粋》
そのまつりはよく知られており、同時にまた誰にも知られていないともいえる。
たえずどこかで行われており誰もがその中にいるにもかかわらず、まつりのあとには曖昧になってゆき、知らないものの入れられるあの大きな引き出しのほうに分類され忘れられてしまうからだ。
まつりはしかし記憶と記録に残らないだけでその過程においてははっきり存在しつづける。
わたしはそのありつづけなくなりつづけているまつりを、たとえのような形で書いておくことにした。
「星の火まつり」というのはわたしが仮につけた名前で、人々はそれを単にまつりとだけ呼んでいる。
1、お面の行列が街を練り歩く
2、やぐらの上での舞、上昇または下降、星の街と重なる
3、まつりの後の出来事
発行日:2023年12月12日
発行:大山美鈴
仕様:ソフトカバー/40p
大山美鈴 Misuzu Oyama
絵本制作や書籍装画、CDアートワーク、洋服・雑貨プ ロダクトのイラストなどを手がける。 著書に『ぎんちゃんとわたし』(幻冬舎)『よるまちめい ろ』(Publishing Works)など