『コット、はじめてのドライブ』
作・絵:阿部結
移りゆく車窓、天気、季節、時間、そして子どもの成長…
「ずっとかわらないことってあるのかな」という問いにお父さんは…
光と風と温度を感じる素晴らしい絵。阿部結さんが描く子どもはなんて子どもらしいんだろう。あたたかな愛情と切なさに胸がきゅ〜となります。
《出版社からの紹介文》
「コット、ドライブに いくよ」
「ドライブ? それって どこに あるの?」
「ドライブってね、くるまで おでかけすること。
さ、じゅんび じゅんび」
大好きなおとうさんと、はじめてのドライブ。
出発して降り出した通り雨は、すぐにやみました。
「さあ、いまから トンネルに はいりまーす」
「おとうさん。トンネル、くらくて こわい」
すると、おとうさんが
「だいじょうぶ。かがみに うつる おとうさんの かおに ごちゅうもく」
と言って、へんな顔をしてみせました。
コットも負けじと、へんな顔をしてみせます。
「うーわっはっはっはー」「うーわっはっはっはー」
「ほら、もう こわいの とんでった」
トンネルを抜けたコットたちを待っていたのは、大きな湖と白鳥、そして桜の木。
白鳥はこれから北に向けて長い旅に出ること、四季それぞれに桜の木が変化していくこと、おとうさんは、コットの目に映るものをひとつひとつていねいに教えてくれます。
「もう おひさまが いえに かえっていく じかんだ。コットも いえに かえろうか」
おひさまが沈むと、夜がやってきて、また新しい一日がはじまる。
移ろいゆく世界を見ながら、コットはふと思いました。
ずっと かわらないことって あるのかな――
おとうさんがくれた、とっておきの言葉とは……?
発行年:2026年3月15日
出版社:佼成出版社
仕様:上製本/26x22cm/40p
阿部結(あべ ゆい)
1986年宮城県気仙沼市生まれ。中学校で美術教師を務めていた画家の父の影響を受け、幼少のころから絵に親しんで育つ。パレットクラブスクール、あとさき塾にてイラストレーションと絵本制作を学び、書籍装画や演劇の宣伝美術などを数多く手掛ける。イラストレーションの仕事に『世界不思議地図 THE WONDER MAPS』『サラリーマンのごちそう帖』(ともに朝日新聞出版)、絵本の作品に『あいたいな』(ひだまり舎)、『ねたふりゆうちゃん』(白泉社)、『おやつどろぼう』(こどものとも2021年8月号 福音館書店)、『おおきなかぜのよる』(ポプラ社)がある。東京都在住。
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