



『いぬ』
著:ショーン・タン
訳:岸本佐知子
真っ直ぐな眼差しと毛の匂いを思い出し胸にぐっと迫るものがある。犬にはどこか申し訳なさを感じることもあるが、並んで歩いていくために人間が試されているように思う。切なさと希望を感じる絵本。
《出版社の紹介文より》
「かつて、わたしときみはまったくの他者だった」。さまざまなシチュエーションで描かれる人間と犬の関係。ページをめくるごとに変化する、『アライバル』著者の切なくも優しい物語。
発行年:2022年7月
出版社:河出書房新社
仕様:B5変型/上製本/40p
ショーン・タン
1974年オーストラリア生まれ。絵本作家。『アライバル』『遠い町から来た話』『セミ』『内なる町から来た話』など。リンドグレーン賞、グリーナウェイ賞受賞。『ロスト・シング』でアカデミー短編賞受賞。
岸本佐知子
1960年生まれ。翻訳家。訳書に、ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ジュライ『いちばんここに似合うひと』、ベルリン『掃除婦のための手引き書』、ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』など。