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『かいちゅうでんとう』
作・絵:みやこしあきこ
《出版社紹介文》
夜。暗い部屋の中で懐中電灯のスイッチを、カチ。お兄ちゃん、いっしょに部屋を探検しよう。
普段は暗闇が怖い子だって、懐中電灯を手にすればたちまち探検家気分です。見慣れた部屋も懐中電灯の光でまるく切り取られると、いつもと違って見えて面白い! 懐中電灯を少し動かすだけで光の丸が部屋を駆け回り、影も大きくなったり小さくなったり。窓の外を照らしたら、わあ、光がすじになってる!
おもちゃではないけれど子どもたちに大人気の道具、懐中電灯。その一筋の光の魅力を、絵本作家のみやこしあきこさんが、木炭と鉛筆で描かれた重厚な暗闇と限られた彩色とで丹念に表現されています。色つきのビー玉を照らしたり、光を動かして影を踊らせてみたり、懐中電灯の光を楽しむためのヒントが物語の中に詰まっています。
今晩、懐中電灯を持ったちいさな探検家たちが、光と影の生み出す素敵な世界に旅立ってくれますように。
幼児絵本ふしぎなたねシリーズ
発行年月:2018年11月
出版社:福音館書店
寸法:23.1 x 20.3cm/24p/上製本
みやこしあきこ Akiko Miyakoshi
1982年埼玉県生まれ。武蔵野美術大学卒業。在学中から絵本を描きはじめ、2009年に『たいふうがくる』で「ニッサン童話と絵本のグランプリ」大賞を受賞しデビュー。2012年『もりのおくのおちゃかいへ』で日本絵本賞大賞を受賞。数々の言語に翻訳出版されている『よるのかえりみち』はボローニャ・ラガッツィ賞(2016年フィクション部門Special Mention)受賞後、ニューヨークタイムズ&ニューヨーク公共図書館The Best Illustrated Children’s Books of 2017、ミュンヘン国際児童図書館The White Ravens 2016に選ばれるなど、海外からの評価も高い。その他の作品に『のはらのおへや』『ピアノはっぴょうかい』『これだれの?』『ぼくのたび』『かいちゅうでんとう』などがある。