







『きこえないこえ』
作:内田麟太郎
絵:竹上妙
最後の一頭になった老いたメスのゾウは、友達のクジラに話した。なぜ最後のゾウになったかを。人には聞こえない声で。
私たち人間の罪に心が痛い。真っ直ぐに深い眼差しが、今も続く密猟問題を伝え、訴えかける絵本。竹上妙さんの鮮やかな色彩とインパクトのある構図に引き込まれます。
《出版社紹介文より》
人には聞こえない超低周波を使って会話をすることができるといわれている、ゾウとクジラ。
象牙を目的に、人の手により乱獲された結果、群れの中で最後の一頭になってしまったアフリカゾウは、はるか沖にいる友、クジラにむかって、自分たちアフリカゾウの来し方を静かに語り出した……。
愛する仲間たちをつぎつぎと見送り、いまは独りになってしまったゾウがクジラに伝えたかったこととは――?
作家・内田麟太郎氏が『エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか』(ライアル・ワトソン ・著, 福岡伸一、高橋紀子・翻訳/木楽舎)にインスパイアされて紡いだ意欲作。
デザイン:漆原悠一、松本千紘(tento)
発行日:2024年1月30日
出版社:佼成出版社
サイズ:A4変/22 x 25cm/32p
竹上妙(たけがみたえ)
MOKUHANGER
1986年東京生まれ。2008年和光大学表現学部芸術学科卒業。2008年より個展、グループ展を中心に活動。「見たら見られた」をテーマに制作しています。
http://takegami-tae-hanga.jimdo.com