








『ダーラナのひ』
文・絵:nakaban
旅の途中にたどり着いた浜辺。声に導かれ焚き火をするダーラナ。夕暮れの色彩に引き込まれるうちに、藍色の闇にはじける火。目の奥から記憶の風景へと辿る。炎のようにずっと眺めてしまう素晴らしき旅の絵本。
《出版社の紹介文より》
ダーラナは旅のとちゅう、浜辺にたどりつきました。
「ダーラナ ダーラナ わたしたちを あつめてごらん」
「たきびをして あたたまっていきなさい」
ささやき声にみちびかれ、ダーラナは枝をあつめて火をつけようとしますが、マッチがなかなか見つかりません。すると、夕日の最後のひとかけがはじけて、枝のこやまに飛び込みました。ちいさな火は、だんだんと大きくなって、ダーラナをあたためます。やがて、夜も深くなってきました。火を見つめるダーラナがおもいだしたのは……。
旅のとちゅうでふと出会う、魔法のような時間。
おもわずじっとみつめてしまう、焚き火の絵本です。
発行日:2021年11月
出版社:偕成社
仕様:21×27cm/32p/上製本
nakaban(ナカバン)
1974年 広島県生まれ。画家。
旅の記憶を主題とし、絵の中を旅するように風景を描き続けている。また音楽家のトウヤマタケオと「ランテルナムジカ」を結成し各地でライブを行う。2013年には新潮社の「とんぼの本」のロゴマークを制作。近年は絵本を数多く発表。主な作品に「よるのむこう」(白泉社)「ころころオレンジのおさんぽ」(イースト・プレス)「みずいろのぞう」(ほるぷ出版)「ぞうのびっくりパンやさん」(大日本図書)「うみべのいす」(佼成出版社)他多数。
http://nakaban.com