『やまぐちめぐみ作品集 新装版』
著者:やまぐちめぐみ
発行日:2023年10月23日
出版社:mille books
仕様:A5・ハードカバー・160p
【出版社の紹介文より】
画学生風な試行錯誤を経て、色彩と形がやさしく調和した温かな作風が確立されていくのだけれど、その絵を観ている自分の心も温かくなっていることに気付くのだ。
ー奈良美智
49歳で夭逝した人気画家「やまぐちめぐみ」作品集
新たな作品を大幅に追加掲載し、増補新装版で待望の復刊
49歳で夭逝した絵描き・やまぐちめぐみの作品集が新装版で復刊。
観るものを惹きつけて離さない優美な色彩で描かれた正面を見つめる少女、異国の景色。
本格的に制作を始めた30代半ばの初期作品から、難病を発症し自由に動かない身体と向き合いながら描いた花、天使、青い目の少女や猫などの後期作品まで117点を掲載。
絵を描くこと、文章を綴ること、生きること、全てを最期まで楽しんだ、やまぐちめぐみ生の全記録
2018年に発売された「やまぐちめぐみ作品集」は長らく絶版でしたが、雑誌『暮しの手帖』2022年夏号で「やまぐちめぐみ」が特集されたことで再び注目を集め、復刊希望の電話、メール、手紙を多数いただきました。熱望の声に応え、装い新たにした新装版として限定限定で発売いたします。
オリジナル版から64ページ増し『暮しの手帖』に掲載した文章も追加掲載しながら、定価はそのまま据え置きでお求めやすい設定にしました。たくさんの方の元にやまぐちめぐみさんが遺した素晴らしい作品の数々が届くことを心から願っております。(編集担当 ミルブックス藤原康二)
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めぐみさんのこと。
やまぐちめぐみさんと私たちは2010年冬に出会いました。丹地香さんのぬいぐるみワークショップでのこと。手渡されたカードには愛らしいイラストに「焼き菓子ココリ」とありました。その後いくつかのグループ展にお誘いし、2013年冬には、とりごえまりさんとの二人展「トビラ」を開催。幾度か訪れたアトリエには大きなキャンバスが重ねられ、そこには知らないめぐみさんがいてドキドキしました。旅立ちの翌年2016年、とりごえまり+やまぐちめぐみ二人展「そら」を開催。時を同じく二人の絵本『コトリちゃん』が刊行されました。
この本でめぐみさんと初めて出会う方も、再会する方も。
いつも近くで見守ってくれる存在になることを願います。
(URESICA)
やまぐちめぐみ
1966年大阪府生まれ。30代半ばから制作活動を開始。2000年セツ・モードセミナー入学。病と闘いながら絵描き、物書きに専念し個展、グループ展に参加、多数の作品を遺す。2015年9月49 歳で永眠。2016年制作途中だった作品に絵本作家とりごえまりが加筆して完成した絵本『コトリちゃん』を出版。多くの人にその絵が支持されており、画家やイラストレーターのファンも多い。没後も毎年のように作品展が開催され、毎回大盛況となっている。