SOLD OUT
『火を焚きなさい』
山尾三省の詩のことば
著:山尾三省
解説:早川ユミ
漫画:nakaban
発行日:2018年10月31日
出版社:野草社
仕様:四六判変形/192p/並製本
《出版社の紹介文より》
山に夕闇がせまる子供達よ
ほら もう夜が背中まできている
火を焚きなさい
お前達の心残りの遊びをやめて
大昔の心にかえり
火を焚きなさい
――山尾三省「火を焚きなさい」
山尾三省の詩は、いまの時代にますます、ひつようとされている。わたしがわたしをとりもどすために。あなたがあなたをとりもどすために。
――早川ユミ「わたしの、根っこのひと」
野とともに生きること、家族とともに生きること。
詩人・山尾三省(1938~2001年)の著作と詩集から、48篇の詩、4篇の散文作品を選び、あらたに編集したベストセレクション。家族とともに屋久島に移住し、耕し、詩作し、祈る暮らしを続けた詩人の心温まることばを集めました。布作家・早川ユミの解説、画家・nakabanの漫画も収録。
-----
詩人・山尾三省の生誕80年を記念して、この本を刊行します。「火を焚きなさい」「聖老人」「びろう葉帽子の下で」など代表的な詩の作品のほか、「子供達への遺言・妻への遺言」など散文作品をまとめて一冊の本で読むことができます。また、山尾三省の詩のことばをテーマにした描き下ろしの漫画作品「Make the Fire」「屋久島植物さんぽ」も、本書のよみどころです。ページのひらきやすさや紙のやさしい手触り、ブックデザインの美しさにもこだわっています。