new





『きんつぎ』
作:イッサ・ワタナベ
訳:柴田 元幸
《出版社の紹介文より》
ボローニャ・ラガッツィ賞2024最優秀賞受賞!
人々の復興に寄り添う、希望にあふれた作品。
日本にルーツをもつ作者のイッサ・ワタナベが、日本伝統工芸の金継ぎになぞらえ、人間の絶望を、希望と復興を、絵で探求したサイレント絵本。
この物語には言葉は登場せず、小鳥と突然別れたうさぎが喪失の世界に沈んでいく旅を、深い優しさと繊細な表現で鮮やかに描いていきます。なにかを失った絶望や、その中でもがく苦しさも正直に描かれ、つらい気持ちにも誠実に寄り添います。しかし、苦しかった別れこそこれからの人生の新しい一歩になるのだと、希望に満ち溢れている物語です。
巻末には、アメリカ文学史上の奇跡・エミリー・ディキンソンの詩「“Hope” is the thing with feathers」(訳:柴田元幸)が添えられ、どんなときでも希望を抱くことの尊さが称えられています。
装丁:サイトヲヒデユキ
発行年:2025年2月20日
出版社:世界文化社
仕様:上製本/23x23cm/48p